インストール2は何処へ??

お盆休みに修理して起動まで漕ぎ着けたMacintosh LCIIIだが、取り付けてあったけたたましい250MBのHDDの代わりに160MBのHDDに入れ替えることにした。この160MBは先日某所から拾ってきたもの。馴染みのあるものでは無いが、紛れもなくIBM製のApple純正(型番:WDS-L160)になる。

 

Macintoshディスクツール2に含まれるApple純正のフォーマッター(HD SC setup)ではApple純正のHDD以外はフォーマットできないという時期があったと記憶している。しかし、LC IIIに付属のフォーマッターのバージョンがそれに当たるのかはよく分からない。何れにせよ、AppleのInternal DDの記載があるモデルなので問題無いはずだ。

 

Macintosh LCIIIのハードディスク交換は簡単だ。プラスチックの爪を広げながらHDDをゆっくりと持ち上げれば簡単に取り外すことができる。ただし、製造から30年経過したプラスチックは劣化して脆くなっている可能性があるため気を遣った。

LCIIIの交換済みのHDDは右手前の黒い箱

あとは購入時についてきた"インストール1"というラベルのフロッピーを挿入して電源を入れればインストールが始まるはずだ。Macintosh LCIIIは1.4MBのHDフロッピーに対応するが、システムファイルの全てを1枚のフロッピーに含めるには容量が足りない。そのため、システムのインストーラーは複数のフロッピーに分けて提供されている。インストール1でインストールを開始し、あとは画面の指示に従って必要なディスクを順に挿入する仕組みだ。

LCIII「インストール1」ディスク

実家から引き上げたダンボール箱からQuickTime、プリンタ、フォント、起動ディスクなど懐かしいディスクたちを拾い集めていく。しかし、インストール2がどこにも見当たらない。100枚以上はあろうかというフロッピーの山でもこのアイボリーのディスクを見つけるのは容易い。しかし、全てのディスクを確認したが結局見つけることはできなかった。

 

2、3日悩んだ結果何となく当時の記憶が戻ってきた。内臓の80MBHDDが故障し、別のHDDに入れ替え作業中にインストール2に埃りが入ってしまい、異音がしたため磁気ディスクが摩耗してしまう前に別のディスクにコピーをしたのだった。ただしその際、手元にラベルがなくて他のインストールディスクと一まとまりに置いていた。。。ここまで思い出して冷や汗が出た。先日実家から引き上げた際、フロッピーをダンボールに無作為に放り込んだ。ディスク2は今や干し草の中の針になってしまったのだ。